2015年03月01日

「伝える学校の発表会」に向けて/初稽古!

RE:プロジェクトは、昨年度から仙台市震災メモリアル・市民協働プロジェクト「伝える学校」に参加しています。

今年度は「暮らしを見つめる〈聞書き〉講座」と題して、『RE:プロジェクト通信』の制作と同じ「聞書き」という手法を通して、長らく仙台市沿岸部にて暮らしてきた方々に向き合い、生活や地域文化の記録を綴る作業を市民参加者の皆さんとともに行いました。
その成果を「伝える学校の発表会」(3/10-15)にて朗読により披露いたします。

今日は、卸町の10−BOXにて、その稽古を行いました。仙台弁が満載の台本を手に、なかじょうのぶさん、海苔のり子さん、上島奈津子さんが読み合わせを行いました。音で言葉を味わう良さに改めて感じ入りました。

0301朗読稽古@.JPG

0301朗読稽古A.JPG

本番は3/14(土)14時からです!

◎伝える学校の発表会

******
3月14日(土) 14:00〜14:30
朗読『小さな物語 ―市民による聞書きから― 』
聞書きをとおして人と向き合い、地域と向き合い、暮らしと向き合う―RE:プロジェクトのゼミ「暮らしを見つめる〈聞書き〉講座」で参加者の皆さんが出会った、それぞれの人の、それぞれの小さな物語。言葉に耳を傾けることで、見えてくる風景があります。
〈脚本・構成〉西大立目祥子
〈演出〉橋菜穂子
〈出演〉なかじょうのぶ(劇団三ヶ年計画)/海苔のりこ(劇団三ヶ年計画)/上島奈津子(フリー)
〈チェロ演奏〉山本純(仙台フィルハーモニー管弦楽団)

〈会場〉仙台市市民活動サポートセンター 地下1F市民活動シアター(仙台市青葉区一番町4丁目1−3)
〈入場料〉無料
******
posted by 公益財団法人仙台市市民文化事業団 at 20:20| 伝える学校

2014年10月29日

暮らしの“揺らぎ”を捉える―香月洋一郎先生による聞書き講座

先日10月18日、民俗学をご専門とする香月洋一郎先生(前神奈川大学経済学部教授)をゲストにお招きして、仙台市震災メモリアル・市民協働プロジェクト「伝える学校」の一環であるRE:プロジェクトのゼミ「暮らしを見つめる聞書き講座」を開催しました。

1018semi.JPG

「聞書き」という柔軟な行為が可能にすることは何か、だからこそ気を付けなければならないことは何か、聞書きに取り組むゼミ受講者に対して、たっぷりと(5時間!)お話しいただきました。

香月洋一郎先生.JPG
▲香月洋一郎先生

RE:プロジェクトでは、これまで東日本大震災で大きな被害を受けた沿岸部を中心に、長らく営まれてきた暮らしを聞書きし、『RE:プロジェクト通信』をつくってきました。

「暮らしは揺らぎの中にある。そのために、暮らしの表現の仕方は話し手によってそれぞれ違う。」

「ずっと表現しないできたことは、聞き手が登場することによって〈言語化〉の必要性が出てくる。その際に、いかに相手の揺らぎ、流動的なものを捉えるかが重要。」


これまでの取材のことを思い返し、上記のご指摘はとても強く響きました。

「聞書きは完結しない。繰り返すことで全体を見ていく(=各論から、聞き手として何を吸収していくか)。」

「繰り返しの行為の中で、その人の暮らしの輪郭をはっきりと描き出していく。その輪郭が現れた時に、聞き手には伝承記録者としての責任が生まれる。」


聞書きを行う上での聞き手としての立場の厳しさに圧倒されながらも、香月先生は「のびのびとやることが大事」ともおっしゃいました。「相手の時間の流れの中に入ることができるか」という問いは、聞き手としての自分自身の態度を改めて考えさせられるものでした。

相手が営む暮らしをしっかりと見て、その中から紡がれた言葉に敏感になること。そして、何よりも自分の好奇心を常に相手に傾けること。
香月先生の今回の講義を聞いて、「聞書き」という行為が持つ豊かさをしっかりと享受したいと思いました。そのためには、鍛練が必要であることも実感しました。ゼミ受講生の皆さんにとっても、非常に参考になる講義だったと思います。

香月洋一郎先生、ありがとうございました。

(文責:(公財)仙台市市民文化事業団 田澤紘子)
posted by 公益財団法人仙台市市民文化事業団 at 18:22| 伝える学校

2014年10月16日

【伝える学校/聞書き講座】手業を競い合う

RE:プロジェクトは、昨年度から仙台市震災メモリアル・市民協働プロジェクト「伝える学校」に参加しています。今年度は「伝える学校ゼミ」の一環として、RE:プロジェクトの主軸である「地域の方から暮らしの話を聞く」ということを市民の皆さんにも実践していただき、地域に向き合うきっかけを持っていただこうと、「聞書き講座」を実施しています。

先日、あるゼミ受講者の方が三本塚の相澤さんにお話を伺うということで同行させていただきました。

相澤さんは農業を生業としてずっと三本塚に暮らしてきた方です。「飾っていたから、津波の被害はなかったんだ」と、一枚の賞状を見せてくださいました。

競技会の賞状.jpg

それは、「稲適期刈取棒掛乾燥競技会 一等」とありました。かつては、すべての農作業が手仕事。そういった時期には、正確かつ丁寧、迅速な仕事が求められました。そうした日頃の作業の成果を競うために、各地区ごとに競技会が行われていたそうです。相澤さんは三本塚の代表として参加し、見事に一等!
他の種目においても、優秀な成績をおさめていたそうです。

八十路を超えてもなお農業を続ける相澤さん。
聞書きも序盤。
まだまだ三本塚の風土に基づいた暮らしの話が出てきそうな予感がしました。

◎伝える学校のフェイスブックもご覧ください。
https://www.facebook.com/311memorial
posted by 公益財団法人仙台市市民文化事業団 at 12:03| 伝える学校